米国米国債務・反対論
Ben Carlson@awealthofcs
DAILY MARKET DIGEST
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米国債に対する公的部門の需要は以前ほど支配的ではありません。Barclaysによれば、現在は民間投資家が米国債の73%を保有しており、約10年前の5割程度から上昇しました。価格に敏感な買い手への依存が強まるほど、国債発行を吸収してもらうために、より高い利回りが必要になります。
買い手の構成は、同じ発行額でも金利への影響を変えます。外貨準備や政策目的で保有する公的主体は価格変化に鈍感な一方、投信、年金、家計、ヘッジファンドは他資産との比較で利回りを要求します。ただし民間比率の上昇だけで需要不足とは断定できません。発行年限、入札のテール、間接入札者比率、ディーラー在庫、ヘッジコストを併せて見る必要があります。重要なのは『買い手がいない』のではなく、限界的な買い手を呼び込む価格が以前より変動しやすくなった可能性です。
S&P 500のうち、配当利回りが米10年債利回りを上回る銘柄の比率は、2016年7月に63.4%と、コロナ期を除く過去最高を記録しました。それから10年後、この比率は4%未満となり、2007年5月以来の低水準です。
この比較は、無リスク金利が株式の要求収益率に与える圧力を示しますが、4%未満だから直ちに株式が割高とは言えません。配当利回りは自社株買いを含まず、成長企業は利益を再投資するため低く見えます。また国債利回りは名目で固定される一方、企業利益と配当は成長し得ます。過去との比較では、配当だけでなく利益利回り、フリーキャッシュフロー利回り、自社株買い、指数の業種構成をそろえる必要があります。図表は売買シグナルというより、株式が債券より高い成長を実現しなければならない『ハードルの高さ』を測る材料です。
この市場内部の悪化は、過去には無視できませんでした。同程度のNYSE高値・安値シグナルが出た後、S&P 500の2週間リターンは平均マイナス1.1%で、上昇した期間は35%にとどまりました。
指数が高値圏でも、新高値銘柄が減り新安値銘柄が増えるなら、上昇が少数銘柄へ集中している可能性があります。ただし条件抽出型の過去平均は予言ではありません。サンプル数、重複するシグナル、相場環境、売買コストで結果は変わります。時価総額加重指数と等金額指数の差、騰落銘柄数、信用スプレッド、出来高を併用し、価格指数の表面下で弱さが広がっているかを確認する用途に向いています。単独で売るより、リスク量や新規買いの基準を厳しくする警戒指標として読むのが妥当です。
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急騰を理解するうえでは、治験結果による価値の変化とショートスクイーズによる一時的な加速を分ける必要があります。主要評価項目の達成は重要ですが、承認や収益化が確定したわけではありません。効果量、信頼区間、安全性、対象患者、申請時期、提携先との利益配分を確認して初めて業績への影響を見積もれます。一方、空売り比率が高い銘柄では、好材料で損失回避の買い戻しが連鎖し、短期の値幅が企業価値の変化を超えることがあります。翌日以降は株価だけでなく、出来高、空売り残、アナリストの売上予想がどこまで追随したかを見るべきです。
『債券100%+金100%』は、元本が無料で2倍に増えるという意味ではありません。現金や国債を担保に先物などを組み合わせ、資産額を上回る想定元本を持つ設計なら、金と中期米国債が同時に下落した場合は損失も重なります。分配金も預金利息とは異なり、運用益や資産の取り崩しを含み得ます。購入前に確認したいのは、為替ヘッジの有無、債券の実効デュレーション、金先物のロールコスト、証拠金管理、分配方針、売買スプレッドです。異なる資産を組み合わせる利点はありますが、相関が変化する局面まで含めて一つの商品として評価する必要があります。
この数字から分かるのは、上昇・下落を予言する主体ではなく、その週に誰の売りを誰が吸収したかです。海外投資家の買い越しは相場の支えになりますが、先物中心なら短期的なヘッジ解消や裁定取引の可能性があります。個人の売り越しも、現金株の利益確定と信用取引の新規買いを分けなければ投資心理は判断できません。事業法人の買いは自社株買いの執行を反映しやすいものの、毎週同じ強さで続くとは限りません。指数の値動き、現物と先物の内訳、過去数週の累計を重ねると、単週の大きな数字をトレンドと誤認しにくくなります。
国債の買い戻しは、政府債務を帳消しにする政策でも、FRBによる量的緩和でもありません。財務省が流動性の低い既発債を買い、別の国債発行や手元資金と組み合わせて市場機能や資金管理を調整する仕組みです。買い戻し額の増加は特定年限の需給を改善し、金利低下の材料になり得ますが、国債の純発行額や将来の利払い負担が減るとは限りません。またドル安・金利低下・株高が同時に起きても、すべてを一つの発表だけに帰属させるのは早計です。対象年限、入札結果、イールドカーブ、実質金利、FOMC議事要旨を合わせて見ると、一時的な需給反応か金融環境の変化かを判別しやすくなります。
日本語要旨
いま最も逆張り的な私の見方は、米国政府の債務危機を心配していないことです。米国には最大級の経済、基軸通貨、多くの富裕層があり、米国債に代わるものはありません。政府は支出を続け、人々は不満を言うでしょうが、危機にはならないと考えています。
解説
この主張の強みは、債務残高だけでなく、ドル建てで資金調達できる制度と米国債市場の深さを見ている点です。ただし、突然のデフォルトが起きにくいことと、債務拡大にコストがないことは同じではありません。調整は危機ではなく、期間プレミアムの上昇、利払いによる歳出圧迫、増税、インフレ、民間投資の押し出しとして長く現れる可能性があります。『危機が来るか』という二択より、誰がどの金利で国債を吸収し、負担がどこへ移るかを見る方が実用的です。次の買い手構造の投稿と合わせると、米国債の強さと弱さを同時に捉えられます。