今日の株クラ

2026年10月9日・金曜日日本時間10月10日に確認

米国の注目投稿

UNITED STATES

米国株クラ

4投稿

日本語訳

アトランタ連銀の賃金上昇率トラッカーは9月に3.9%へ低下しました。同じ仕事を続ける人と仕事を変える人の双方で賃金上昇率が鈍化しましたが、両者の差は1.3パーセントポイントと、依然として比較的大きいままです。

解説

9月の賃金上昇率3.9%は、平均時給が前月から3.9%上がったという数字ではありません。アトランタ連銀の指標は、同じ人の時給を1年前と比べ、その伸び率の中央値を3か月平均したものです。高賃金の人の採用が増えただけで平均が上がる、といった人員構成の変化とは分けて、働く人自身の賃金の変化を見ようとしています。 添付図では、転職などをした人の伸び率が4.7%、同じ仕事を続けた人が3.4%で、差は1.3ポイントです。全体の伸びが鈍っていても、仕事を変える人への上乗せは残っています。この差は、企業が人を引き抜くために払う金額と、既存社員の給与改定が同じ速さでは動かないことを考える材料になります。ただし差の全部を転職の効果と決めつけることはできません。 次の雇用統計では、平均時給、同じ人の賃金変化、転職者と継続者の差を並べると、労働市場の強さの中身を捉えやすくなります。これは物価を差し引く前の名目賃金で、3.9%だけから購買力の増減は決まりません。 参考:アトランタ連銀の指標・算出方法 https://www.atlantafed.org/research-and-data/data/wage-growth-tracker /9月の公表値 https://www.atlantafed.org/data/research-data

日本語訳

精製マージン(クラック・スプレッド)は、依然として高水準付近です。

解説

クラック・スプレッドは、ガソリンなどの石油製品の価格と、原料である原油の価格の差です。添付の1年チャートでは、年初の低い水準から上昇し、直近も高い領域にあります。原油そのものの値上がりだけを見ていると、精製会社の商売が良くなったのかは分かりません。製品の売価が原油の仕入れ価格に対してどう動いたかが、加工して売る部分の採算を左右します。 例えば原油が高くなっても、ガソリンの卸売価格がそれ以上に上がれば差は広がります。逆に原油が下がっても、製品価格がもっと大きく下がれば差は縮みます。原油を掘る会社と、原油を買って精製する会社で、同じエネルギー相場の変化が違う意味を持つ理由です。 次に石油関連の決算を見るときは、原油価格だけでなく製品との価格差、処理量、設備の稼働状況を組み合わせると、増益の仕組みを探せます。図はTE Crack Spread Indexで、個別企業の利益率ではありません。EIAも、クラック・スプレッドには精製に必要な他の変動費や固定費が含まれないと説明しています。 参考:米EIAの精製マージンの説明 https://www.eia.gov/todayinenergy/includes/crackspread_explain.php

日本語訳

粗利益率と原価への上乗せ率。その違いを理解すれば、利益の改善に役立ちます!

解説

同じ50ドルの粗利益でも、「売上の何割が残ったか」と「原価に何割を上乗せしたか」では割合が変わります。添付表の自転車の例は、売価200ドル、原価150ドル、粗利益50ドル。粗利益率は50÷200で25%、原価への上乗せ率は50÷150で約33.3%です。二つの数字は利益の額の違いではなく、割る相手の違いを表しています。 この違いは価格設定に直結します。原価150ドルに25%を上乗せすると売価は187.50ドル、粗利益は37.50ドルとなり、粗利益率は20%です。粗利益率25%を目指すなら、150÷(1−0.25)で売価200ドルが必要になります。「25%」という言葉だけを共有しても、分母を揃えなければ目指す採算は一致しません。 次に小売や製造業の利益率を見るときは、売上を分母にした粗利益率なのか、原価から売価を決める上乗せ率なのかを確認すると比較を誤りにくくなります。図の式と計算例に従うと、marginの分母は売上です。図の説明文には紛らわしい表現がありますが、粗利益を分母にする計算ではありません。また、粗利益には販管費などをまだ差し引いていないため、営業利益率とも区別します。 参考:ACCAの原価への上乗せによる価格設定 https://www.accaglobal.com/gb/en/student/exam-support-resources/fundamentals-exams-study-resources/f5/technical-articles/pricing-2.html

日本語訳

フランスとイタリアの国債スプレッドの比較です。Bloombergがここで報じていることは、それほど前ではない時期には、考えられないとまでは言わなくとも、起こりそうにないと考えられていました。 #経済 #市場 #欧州 #フランス #イタリア

解説

添付図はフランスの10年国債利回りからイタリアの10年国債利回りを引いた差です。長くマイナスだった線がゼロを超えることは、フランスの方が低い金利で借りられた関係が逆転したことを意味します。添付の報道は差が30ベーシスポイント、つまり0.30ポイントに達したとしています。これは両国の金利が30%上がったという意味ではありません。 同じユーロ建てで年限も揃えると、共通する政策金利の影響をある程度取り除き、国ごとの評価の違いに目を向けやすくなります。ただし差には財政や政治への評価だけでなく、債券の流動性や需給も反映されます。片方の悪化と他方の改善が同時に起きる場合もあり、差の上昇をフランスだけの問題に還元することはできません。 次の国債ニュースでは、まず「何から何を引いた差か」を確かめ、その後に両国それぞれの利回りを見ると、相対評価と金利水準を分けられます。30ベーシスポイントを0.30ポイントへ換算して読むことも、その入口です。添付報道の過去最高という比較は報道元の集計で、このサイトで全期間の市場データを再計算したものではありません。 参考:ECBの国債市場・スプレッドの説明 https://www.ecb.europa.eu/press/key/date/2025/html/ecb.sp250611_1~cd38594925.en.html

日本の注目投稿

JAPAN

日本株クラ

4投稿

解説

年間配当予想の50円から60円への増額は20%ですが、増えた10円は創立130周年の記念配当です。普通配当は年間50円のまま。前年の47円から普通配当も増えている一方、今回追加した10円を翌期も続く配当として扱うことはできません。増配額だけでなく内訳を見ると、継続する還元と周年行事による還元を分けられます。 3四半期累計の経常利益97.30億円は、通期予想134億円の約72.6%です。四半期が三つ終わったから機械的に75%と比べるだけでは、季節性や事業構成を取りこぼします。計画まで残る利益は36.70億円で、どの事業が最後の四半期に利益を積み上げるかを確認する方が具体的です。今回、業績予想は据え置かれています。 次に配当利回りを比べるときは、普通配当だけの利回りと記念配当込みの利回りを別に計算し、利益の進捗と並べると継続性を考えやすくなります。期末配当42円の内訳は普通32円と記念10円で、中間18円と合わせて年間60円です。正式決定は2027年1月の取締役会決議を予定しています。 参考:ニッケの10月9日決算短信 https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS06066/93576480/e359/48d8/9a66/1f11911c0968/140120260902530837.pdf /記念配当のお知らせ https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS06066/874c56d7/2526/4eff/8953/14508e00c905/140120261006546643.pdf

解説

売上プラス3.4%、営業利益マイナス4.2%は、前年との比較ではなく、4月の通期予想からの修正率です。会社資料では売上収益を5,800億円から6,000億円へ、営業利益を600億円から575億円へ変更しました。修正後の営業利益は前年実績473億円をなお上回ります。「下方修正」と「前年より減益」は同じことではありません。 受注は第2四半期に1,854億円で、前年同期比38%、前四半期比13%増。会社はデータセンターや半導体関連の需要拡大を説明しています。一方、基幹システムの移行が上期の生産・出荷へ影響したことなどを営業利益予想へ織り込みました。注文が強くても、作って届ける過程や費用の負担で、利益の見通しが弱くなることがあります。 予想の営業利益率は、旧予想の600÷5,800で約10.3%から、新予想の575÷6,000で約9.6%へ低下します。次の装置・機械メーカー決算では、受注、納入・売上、利益率を順に並べると、需要と実行能力のどちらが課題かを探せます。円安による円換算の増収も含まれるため、売上予想の引き上げだけで数量の伸びを判断しないことが大切です。 参考:安川電機の第2四半期業績概要 https://www.yaskawa.co.jp/wp-content/uploads/2026/10/20261009_haifu.pdf

解説

松屋は10月13日15時から一部商品の価格を改定します。牛めし並盛は税込460円から480円へ20円、約4.3%の値上げです。会社が挙げる背景は原材料、人件費、物流、光熱費、包装資材費などの上昇。売価を変えるのは、売上を増やすだけでなく、仕入れや運営費の上昇を吸収して提供を続けるためでもあります。 仮にこの商品だけを比べ、販売数が同じなら売上も約4.3%増えます。一方、販売数が約4.2%減ると、480円×販売数は従来の460円×販売数とほぼ同じになります。値上げ後の増収を評価するには、客数の変化を合わせて見る必要がある理由です。これは売上だけの計算で、原価や人件費の増加を考慮した利益の試算ではありません。 次の外食月次では、客単価と客数を分け、既存店売上の増加が価格改定によるものか、来店の増加によるものかを見ると中身が分かります。朝食などは改定幅が商品ごとに違い、牛めし全サイズ一律20円増という条件も示されています。全商品の価格が一律4.3%上がると読み替えないことが大切です。 参考:松屋フーズの10月9日価格改定のお知らせ https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/whatsnew/menu/185629.html

解説

投稿時点で速報だった10月の日経225のSQ値68,465.23円は、JPXの公表した最終清算数値と一致しています。SQは、満期を迎える対象の先物・オプションを決済するための特別な指数です。その日の終値でも、将来の適正株価を示す予想でもありません。 算出には日経平均の構成銘柄それぞれの始値を使います。通常の日経平均は気配値も含めて算出されるため、同じ朝の指数値とSQが一致しないことがあります。ある銘柄が遅れて寄り付けば、その銘柄について後からついた始値が清算の計算に入る、という違いを意識すると、二つの数字のずれを理解しやすくなります。 9月の63,039.49円からは5,425.74円高くなっていますが、比較しているのは二つの清算日の基準値です。任意の購入日からの運用成績や、その間の高値・安値を表すものではありません。次に「SQを上回った・下回った」という相場解説を読むときは、清算の基準と現在の値動きを分け、その比較だけから売買の方向を決めない見方が役立ちます。投稿の月別一覧は円未満を省いた表示です。 参考:JPXの最終清算数値 https://www.jpx.co.jp/markets/derivatives/special-quotation/ /SQの算出方法 https://www.jpx.co.jp/faq/futures_option.html