米国米CPI・総合指数の裏にある価格差
Charlie Bilello@charliebilello
DAILY MARKET DIGEST
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トレーダーは現在、来週のFRBの利上げ確率を約90%と見ています。インフレ指標の発表前は約70%でした。 CPI報告の発表以降、債券市場は上昇しています。 「FRBが慌て始めれば、債券トレーダーは慌てるのをやめられる!」
利上げ観測が強まると、すべての年限の金利が上がるとは限りません。次回会合の政策金利と、長期にわたる物価・成長の見通しは別だからです。引き締めによって将来のインフレが抑えられると市場が考えれば、長期債が買われることもあります。これが投稿の最後の比喩を理解する一つの手掛かりです。ただし、原油価格や売買ポジションも同時に動くため、この投稿だけで債券高の原因を断定することはできません。約90%は投稿時点の市場の織り込みで、FRBの決定ではありません。朝の70%強という観測と比べる際も、まず時刻を揃えて読む必要があります。
インフレや政府債務などのために、今はみんなが債券を嫌っているのは分かっています。 でも、Agg(米国総合債券指数)に連動する債券インデックスファンドを保有するなら、現在の平均最終利回りは5.2%です。 ここ15年ほどの間なら、投資家はいつだって、これほど高い利回りを喉から手が出るほど欲しがったでしょう。
添付表の5.22%は平均最終利回りです。同じ表には30日SEC利回り4.75%、過去12カ月の利回り4.09%もあり、同じ『利回り』でも測っているものが違います。5.2%を、翌年に必ず受け取れる分配金や確定リターンと読むのは誤りです。債券価格が下がると、これから買う人にとっての利回りは上がります。過去の損失と現在の投資条件を切り分ける点が、この投稿の核心です。ただしファンドには金利変動や信用リスクがあり、円で生活する投資家には為替やヘッジ費用も関係します。表面の数字だけで株式より有利と結論づけず、どのリスクへの対価なのかを確認する必要があります。
企業価値評価の早見表。
この図表は『どの式なら正しい株価が出るか』ではなく、手法ごとに何を前提にしているかを整理するために使うと有益です。DCFは将来のキャッシュフローと割引率、倍率比較は比較対象の妥当性、純資産法は資産・負債の評価に結果が左右されます。リバースDCFは向きを変え、現在の株価を正当化するためにどの程度の成長が必要かを考えます。実践では、自分が置いた成長率や利益率が過去の実績と比べてどれほど強気かを確認し、割引率を変えた場合も計算すると、単一の目標株価に頼らずに済みます。日本語訳は投稿本文を訳したもので、添付図表の全訳ではありません。
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図表ではNY原油102.91ドル、米10年債利回り4.96%が示されています。原油高は燃料や物流費を通じて企業利益に、金利高は資金調達費用や株価評価に影響します。つまり同じ企業に『稼ぐ利益の圧迫』と『将来利益を現在価値へ換算する際の評価低下』が重なる可能性があります。ただし、原油を生産する側と消費する側、価格転嫁できる企業とできない企業では方向が異なります。この投稿は日本時間の朝の状況で、米CPI発表前です。一日を通した相場の結論として読むのではなく、後の市場反応を理解する出発点にすると、値動きを追いやすくなります。
業績の急変がなくても、市場が重視する条件が変われば株価の評価は変わり得ます。投稿者は、中東への懸念の中で内需や安定的なキャッシュフローが評価されていると見ています。これは急成長を期待して買う理由とは違い、他の企業との比較で不確実性の小ささを評価する見方です。ただし、チャートだけで買い手の動機を証明できるわけではありません。また通信会社でも設備投資や借入負担はあり、『ディフェンシブ=下がらない』ではありません。継続収入の安定性に加え、設備投資後に残る資金、配当の原資、負債を確認すると、値上がりという結果と事業の実力を分けて考えられます。
添付表では、総合の前年比3.4%と前月比0.4%は市場予想と一致しています。一方、コアの前月比は予想0.2%に対して結果0.3%。コアの前年比は前回2.5%から2.4%へ低下しています。ここで重要なのは、前年比が下がったことと、直近1カ月の伸びが予想より強かったことは矛盾しない点です。比較する期間が違うため、『インフレ鈍化』という見出しだけでは市場の反応を説明しきれません。品目別の負担を示す米国側の投稿と併せ、こちらでは実績が市場予想からどれだけ外れたかを確認できます。投稿のドル買いは発表直後の観察であり、その後も同じ方向へ動き続けるという予測ではありません。
投稿者は全体の93%が上昇していると述べています。添付図でも大型テックだけでなく、金融や資本財など複数の業種に緑色が広がっています。指数が上がっていても少数の大型株が押し上げている場合と、多くの銘柄が参加している場合とでは、相場の中身が違います。ただし、ヒートマップの面積と上昇銘柄の件数は別の指標です。画像の緑の面積から93%を計算することはできず、この比率は投稿者が示した数値として読む必要があります。また投稿は米東部時間9時36分台、取引開始直後の観察で、終値ベースの集計ではありません。『材料出尽くし』『買い戻し』は投稿者の解釈です。幅広い上昇という観察事実と、その理由の推測を分けると、反発が続くかを追う際にも役立ちます。
日本語訳
過去1年間の価格変化(8月CPI報告) 燃料油:+52.0% ガソリン:+27.4% 都市ガス:+4.4% 電気:+3.8% 衣料品:+3.6% CPI総合:+3.4% 外食:+3.4% 住居費:+3.0% 医療:+2.5% 交通:+2.4% 家庭用食料品:+2.2% 新車:+0.6% 中古車:−2.3%
解説
総合が3.4%だからといって、すべての生活費が同じ割合で上がるわけではありません。投稿の一覧では燃料油やガソリンの上昇が大きく、中古車は下落しています。車での移動が多い家庭と公共交通中心の家庭では、体感する負担にも差が生まれます。企業を見る場合も、燃料費が利益を圧迫する業種と、販売価格へ転嫁できる企業を分ける必要があります。一方、この一覧は各品目の値上がり率であり、総合CPIへの寄与度ではありません。52%という目立つ数字だけで主因を決めず、構成比と掛け合わせて考えることが重要です。