米国AI開発・減速と設備投資の縮小は同じか
Puru Saxena@saxena_puru
DAILY MARKET DIGEST
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2/3 ディーゼル燃料の全米平均価格は現在6.20ドルで、過去2週間に60セント(11%)上昇しました。 一般的な18輪の大型トラックは、約200ガロンの燃料を積みます。満タンにする費用は現在1,240ドルで、2週間前より120ドル高くなっています。 平均燃費は1ガロン当たり約7マイルです(貨物込みで最大8万ポンドにもなる車両としては効率的です)。 そのため、シカゴからロサンゼルスへの2,000マイルの輸送では、現在約300ガロンを消費し(ロッキー山脈を登る分も含めて)、燃料だけで約1,900ドルかかります。
原油相場の上昇を、運送会社の一回の支払いに置き換えた例です。図では8月30日の5.60ドルから9月12日の6.20ドルへ上昇しています。200ガロンなら差額は120ドル、300ガロンなら180ドルです。ただし燃料費が約11%増えても、運賃や商品の価格が一律に11%上がるわけではありません。人件費、車両費、通行料などもあり、燃料が総費用に占める割合は異なるからです。さらに燃料サーチャージなどで荷主へ転嫁できるか、転嫁に時間差があるかによって、最初に利益を圧迫される企業が変わります。運送株を見るなら価格転嫁と荷動き、荷主企業を見るなら物流費率を併せて確認すると、同じ燃料高でも影響の差が見えます。投稿の輸送費は平均燃費と概算距離による例で、個々の便の実績ではありません。
世界各国のインフレ率……
表の中央はCPIの前年同月比、右側は前回発表との比較です。『Higher』は物価水準そのものが高いという意味ではなく、インフレ率が前回より高くなったことを示します。例えば表の日本は1.9%、米国は3.4%ですが、どちらも上向きです。反対にブラジルは4.2%で下向きとされ、率が高い国ほど足元で加速しているとは限りません。この二軸で見ると、中央銀行が重視するのが現在の水準なのか、再加速の兆候なのかを考えやすくなります。ただし各国の指数の品目構成や最新の対象月はそろっているとは限らず、表の9月12日は情報の集計時点です。またインフレ率の低下は、物価が前年より安くなることと同義ではありません。国別の大小だけで金融政策や為替の方向を決めず、その国の目標、基調的な物価、賃金も一緒に見る必要があります。
成長段階別の企業価値評価方法。
図は企業を、創業、急成長、損益分岐、利益率が高まる段階、資本還元、衰退に分けています。売上が伸びても赤字の段階では、利益を分母にするPERだけでは評価しにくく、売上や粗利益も見る必要がある、という整理です。しかし売上倍率へ切り替えれば割安かどうか分かる、という話でもありません。同じ売上でも、将来どれだけ利益や現金が残るかで価値は変わります。成熟企業では過去の利益やキャッシュフローが参考になりやすい一方、衰退が始まると過去の好業績が低いPERを作り、『安く見える』ことがあります。指標を選ぶ前に、成長に伴って利益率が改善しているのか、単に売上だけが増えているのかを確かめると役立ちます。なお、この表は投稿者の整理であり、各指標を使える・使えないと一律に決める会計上の規則ではありません。
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企業価値を下げる経路は、利益予想の悪化だけではありません。同じ将来キャッシュフローでも、不確実性が増して投資家がより高い見返りを求めれば、現在の評価額は下がります。図の割引率rがその考え方です。継続価値の式は『翌期のキャッシュフロー÷(r−g)』なので、割引率が上がる場合も、長期成長率gが下がる場合も、他の条件が同じなら評価額が小さくなります。例えばキャッシュフローを100、rを8%、gを3%とした継続価値は2,000ですが、rが9%なら約1,667になります。これは将来時点の継続価値の例で、今の株価や企業価値全体ではありません。AIへの懸念が実際にどれだけrやgを変えるかは別途判断が必要です。ニュースを見て売上予想だけを直すのではなく、求める収益率や長期成長の前提も変わっていないかを点検する視点です。
予想PERは株価を予想利益で割るため、株価が下がらなくても利益予想の上方修正で低下します。投稿の19.1倍と過去5年平均19.8倍の比較は、その利益予想が実現することを前提にした評価です。第3四半期のEPS成長率28.7%は一つの四半期の前年同期比で、今後12か月の利益成長率や全企業の平均的な成長をそのまま表す数字ではありません。エネルギーと情報技術がけん引しているなら、他の業種にも改善が広がるかを確認したいところです。また金利や事業リスクが変われば、投資家が許容するPERも変わります。『過去平均より低い』だけで安いと決めず、利益が予想を下回る場合にも評価が妥当かを考えると、強い業績見通しと株価の安全余地を分けて読めます。ここでの数値は投稿者が示した予想であり、確定した決算実績ではありません。
AI半導体そのものではなく、製造に不可欠な光学系へ目を向けた投稿です。供給が限られる重要部品を誰が持っているかをたどると、完成品メーカーとは違う収益機会が見えます。ASMLが24.9%の持分を持つのはCarl Zeiss SMTの事業に関わる会社であり、ZEISSグループ全体の24.9%ではありません。ASMLの公式資料でも、この出資と露光技術での協力関係を確認できます。ただしASML株を買うことは、光学部品事業だけを買うこととは異なります。露光装置全体の受注、顧客の設備投資、輸出規制、開発費なども評価に入ります。ボトルネックを持つ企業を見つける段階と、その経済的な利益をどの上場企業がどれだけ受け取れるかを確かめる段階を分けると、テーマ名だけで関連株を選ぶことを避けられます。
図は、企業価値、株価との相関、割安性、成長、配当などを別々の条件にしています。安いだけの会社と、業績が伸びながら株価もそれを反映してきた会社を区別しようとする設計です。一方、『10年相関度70%以上』は将来の値上がり確率が70%という意味ではありません。過去の二つの系列がどれくらい連動したかという指標です。さらに、過去10年の結果を見て条件を作り、同じ期間で成功率を測ると、うまくいった銘柄に条件を合わせてしまうことがあります。本当に次の銘柄選びへ使えるかを見るには、条件作成に使わなかった期間でも試し、上場廃止銘柄や売買コストをどう扱ったかも確認したいところです。表の独自スコアや格付けをそのまま正解と受け取らず、定義と検証方法を確かめることが、スクリーニングを実際の調査へつなげる一歩になります。
日本語訳
アモデイ、アルトマン、マスクは、最先端AIの進歩を調整する必要があるという点で一致しています。つまり、安全対策が追いつけるよう、新たな能力が生まれる速度を落とすということです。停止ではありません。 彼らが挙げる二つの要因は、再帰的自己改善の加速と、エージェントの管理環境からの逸脱(Hugging Faceなど)です。 計画:第三者評価者の常駐(Anthropicは今実施し、OpenAIも追随するとしています)、研究所間の協調、そして中国に優位を明け渡さないこと。 動機:安全のためなのか、それとも競争上の参入障壁を築くためなのか。おそらく両方でしょう。非公開型の研究所は、監査、規制監督、各種審査のコストを負担できます。重みを公開したモデルは、いったん公開すると回収できません。アモデイは、規則は挑戦者よりも最先端の企業を厳しく対象にすべきだとしています。懐疑的な人々は、実際には逆になると指摘しています。 市場:月曜日には半導体株やAI関連株が短絡的に反応するかもしれません。それは投資家心理の問題です。 投資の見立て:大きくは変わりません。最先端モデルの進歩を調整することは、推論、AIエージェント、データセンターを止めることと同じではありません。需要の対象は引き続き、トークン、電力、計算機群です。 私たちが見方を変えるのは、設備投資とGPUの発注が実際に減少へ転じた場合であって、週末にブログ記事が出たからではありません。
解説
『AI開発を遅くする』という見出しを、そのまま『半導体需要が消える』と置き換えない、という論点です。新しいモデルを訓練する計算と、すでにあるモデルを利用する推論の計算は、需要が生じる場面が違います。一方で、別の需要が残るから投資額も必ず維持される、とは言い切れません。アモデイ氏の提案も、訓練や技術進歩の全面停止ではないとする一方、訓練に使う計算量などを調整する可能性に触れています。したがって確認したいのは、企業の発言が、設備投資予算、発注、納入時期、実際の稼働へどう反映されるかです。投稿者の『見立ては変わらない』は判断であり、需要が減らないことの証明ではありません。悪材料か好材料かを即断するより、どの支出が、いつ、どの程度変わるかに分解すると、ニュースと企業業績を結び付けやすくなります。