米国米英国債・同じ金利上昇でも違う振れ幅
Mohamed A. El-Erian@elerianm
DAILY MARKET DIGEST
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戦争、関税、AIのボトルネックが、さまざまなサービスの大幅な値上がりを引き起こしているとは考えにくいです。 今年、インフレが広がり続けている、そしてこれまでも広がってきた理由を読み解く、@sonusvargheseによる良いデータです。
表は、いくつかのサービスについて、2026年8月・2024年12月・2019年12月の前年同月比を比べています。選ばれた項目の加重平均は順に3.2%、2.7%、2.2%。歯科や動画配信などが上がる一方、自動車修理や保育は2024年末より伸びが低く、すべてが加速しているわけではありません。原油高のニュースだけで物価全体を説明せず、人件費やサービスの需要など別の経路も考える、というのが論点です。ただし、この表だけから戦争や関税の間接的な影響がゼロだとは証明できません。『今年広がった』という主張についても、比較の中間点は2025年末ではなく2024年末である点を押さえます。物価が落ち着くかを考える際は、商品価格の反落だけでなく、サービスの値上げがどの範囲で続いているかを確認すると、金融政策を見る視野が広がります。
今日はETF業界のM&Aについて書きました。こちらは、有力な独立系ETF運用会社を、オーガニック成長率に加え、規模、ETF収入、資産の定着度、商品の分散度で比較したものです。これらは大手資産運用会社が買収先を決めるときに見る項目です。次はどこでしょうか?
ETFを買う投資家には手数料の低さが重要ですが、運用会社を買う側には、その手数料がどれだけ安定して入るかが重要になります。表の資産残高は十億ドル、年間ETF収入は百万ドルと単位も異なります。例えばRoundhillは資産341億ドル、平均料率0.63%、年間収入2億1,480万ドルという関係で、残高と料率の掛け算に近い規模です。ただしこれは会社の純利益ではなく、運営費や販売費などを差し引く前の収入を見る数字です。さらに最大商品が資産の82%を占めており、成長率だけでは一つのテーマへの依存を見落とします。買収の魅力を考えるなら、資産の多さに加え、相場が変わっても資金が残るか、商品が偏っていないかを確認したいところです。この表は候補の比較であって、掲載企業の買収が決まったという意味ではありません。
多額の設備投資は続くでしょう。 半導体は大量に売れるでしょう。 トークンからの収入は大きくなるでしょう。 クラウドは多く利用されるでしょう。 経済と株式を押し上げてきたあらゆるものが、今後もたくさんあるでしょう。 ただし、これらすべての成長ペースが、3日前に人々が期待していたものを下回る可能性はあります。それは株式市場に、小さな影響も大きな影響も及ぼし得ます。 AIの進展には、こういう日が来ることはもともと想定されていました。 取り乱してパニックになるのでも、安心しきって無視するのでもないようにしましょう。
『需要がなくなるか』と『期待どおりに増えるか』は別の問いです。例えば売上100が150になると期待していた企業について、見通しが130へ変わったとします。売上は30%伸びるのに、従来予想よりは約13%小さいため、業績が成長していても株価が下がることはあり得ます。これは説明用の仮定で、特定企業の予想ではありません。さらに、人員や設備を150の売上に合わせて先に増やしていれば、売上の差以上に利益が変わる可能性があります。半導体、クラウド、電力などを一括りにせず、各社の売上予想、先行投資、契約期間を比べると、成長鈍化への耐性の違いが見えてきます。投稿者も影響の大きさは断定していません。株価の動きを説明するときは、好調か不調かの二択より、何がどこまで織り込まれていたかを考えることが大切です。
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添付の会社資料では、期初予想を収益の約7割を占めるストック型収益の成長予測に基づいて作ると説明しています。契約が積み上がる主力事業と、案件ごとに変動しやすい動画広告を分けて読むと、予想の土台と上振れの余地が見えます。2027年7月期の予想は営業収益40億円、営業利益21億円で、いずれも前期比10.6%増です。動画広告は前期28本に対し、添付資料では8月だけで9本と記載されています。投稿本文の8本とは異なるため、ここでは資料の9本を基準にします。ただし本数を12倍して年間売上を予測することはできません。案件単価、季節性、制作できる本数、外注費なども変わるためです。会社資料には採用やコンテンツ制作、AI関連投資による費用増もあります。広告の伸びが、売上だけでなく利益にもどの程度残るかが次の確認点です。
『利益の50%を還元』は、利益の半分をすべて配当で受け取れるという意味ではありません。MS&ADの基本方針は、修正利益の50%を配当と自社株買いで還元するというものです。自社株買いは1株当たり利益などに影響し得ますが、保有し続ける株主の口座へ同額の現金が入るわけではありません。また政策保有株の売却益による還元と、保険事業が継続して稼ぐ利益からの還元は持続性が異なります。特別配当が減る局面でも配当総額を伸ばすには、本業の利益成長や還元配分が重要になります。添付図も普通配当、特別配当、自己株式取得を分けています。利回り一つで判断するより、その内訳と原資を追うと、将来の受取配当を考えやすくなります。累進配当を『目指す』方針は将来の保証ではなく、自然災害や投資損益などによる利益の変動も併せて見る必要があります。
賃金プレミアムとは、ここでは学士号以上を持つ人の時給が、持たない人よりどれだけ高いかを示す比率です。この差が縮んでも、大卒者の賃金そのものが下がったとは限りません。大卒以外の賃金がより速く伸びる場合にも縮みます。最初の米国の図は16〜64歳の就業者が対象ですが、次の米英比較は25〜59歳の民間就業者で、線の水準をそのまま接続することはできません。元研究は2022〜2026年のプレミアム低下を分析し、生成AIへの職業別のさらされ方が、その一部を説明し得るとしています。すべてがAIによる失業だと結論付ける資料ではありません。企業を見る際にも、学歴だけで人件費や採用難を予測せず、実際の職務や専門性に分けて考える必要があります。どの仕事の希少性が変化しているかは、人材サービスや教育、業務ソフトウェアの需要を検討する際の手がかりになります。
北川鉄工所の公式資料では、通期営業利益予想を30億円から45億円へ引き上げています。投稿の67.4%増は前期実績との比較で、従来予想に対する修正率は50%です。この二つを分けると、業績がどれだけ成長し、予想がどれだけ変わったのかが整理できます。上振れ理由には、延期されていた荷役機械の売上計上、計画に入っていなかった立体駐車場の大型案件、工作機器の市況回復などがあります。大型案件の計上時期による押し上げと、販売の継続的な回復では、翌期へのつながり方が異なります。一方、メキシコ子会社の自動車部品には計画未達による減益見込みもあり、全事業が一様に好調なわけではありません。年間配当予想も64円から110円へ増えますが、これは前期102円との比較とは別です。増益率や増配額の大きさだけでなく、比較基準と利益の持続性を確かめたい決算です。
日本語訳
米国10年国債の利回りが5%の大台を超えるなか、英国債のように市場変動への感応度が高いG7各国の国債では、今日の上昇はさらに大きくなっています。 (以下はCNBCとBloombergのデータです。) #経済 #市場 #債券 #英国
解説
添付の比較画面では、米国10年債が5.008%で4.1bp上昇、英国10年債が5.429%で8.7bp上昇しています。1bpは0.01ポイントなので、英国の上昇幅は0.087ポイントです。利回りの『水準』だけでなく、一日の『変化幅』も英国の方が大きい点に注目できます。ただし、この一場面だけで英国債は常に米国債の2倍動く、と決めることはできません。各国の物価、財政、国債需給、中央銀行への予想も金利に影響します。また利回りの上昇は既発債の価格下落を意味しますが、価格の下落率は残存期間や利払い条件によって異なります。国を分けて債券を持っていても、世界的な金利上昇には同時にさらされることがあります。株式と組み合わせる場合も、国名の分散だけでなく、金利変化にどれだけ敏感な資産を持っているかを見直す材料になります。