米国米製造業・需要の減速と仕入れ高の同時進行
Liz Ann Sonders@LizAnnSonders
DAILY MARKET DIGEST
FEATURED POSTS
今日はソフトウェアが5%上昇し、半導体は5%下落しました。 過去25年を振り返っても、半導体に対するソフトウェアの相対的な成績は、今日が最も良い日でした。 強気相場の生命線は物色の循環であり、それが引き続き起きています。
『テック株』と一括りにすると見えなくなる業種間の差です。添付図は、ソフトウェアETFのIGVを半導体ETFのSMHで割った相対価格について、一日の変化率を示しています。表示値は10.29%。これはソフトウェア単独の上昇率ではありません。仮に一方が5%上がり、もう一方が5%下がれば、価格比は1.05÷0.95−1で約10.5%上昇します。図の値との差には、本文の騰落率が概数であることも影響します。投稿者はこれを強気相場を支える物色の循環と解釈していますが、相対価格の急変だけでは資金移動の原因や持続性は分かりません。翌日以降も優位が続くのか、業績予想が変わったのかを分けて見ると、『AI関連なら全部同じ方向に動く』という思い込みを避けられます。
金利の危機は世界に広がりました。中国を除いて。 利回りは今、米国では2007年、英国では1998年、ドイツとフランスでは2008年、日本では1996年の水準まで上がっています。 中国はどうでしょうか。政府の借入コストは過去最低に近い水準です。 この際立った対照は、市場で最も見過ごされている動きの一つです。 中国経済は独自の世界にあります。
添付の10年国債の比較図では、米国5.04%、英国5.43%、日本3.04%に対し、中国は1.69%と記載されています。水準だけでなく、中国の線だけが長期的に低下している点が特徴です。同じ『国債』でも、将来の成長・物価・政策金利への見方が違えば、利回りの方向もそろいません。ただし低金利は、その国の経済が強い証明でも、債券が必ず有利な証明でもありません。自国通貨の名目利回りなので、日本の投資家が受け取る円ベースの収益とは別で、為替変動やヘッジ費用も関わります。また本文の『何年以来』という表現は年限をそろえた比較とは限りません。引用先の英国1998年以来という記述は30年債についてです。ここでは各国10年債を並べた図の方向性と、異なる経済環境を一つの金利観で捉えないという点に注目できます。
100ドルを50%増やした利益は50ドル。 1万ドルを5%増やした利益は500ドル。 始めのうちは、リターンを最大化することではなく、貯蓄と投資に回す金額を増やすことに力を注ぎましょう。
運用成績の『率』と、生活に影響する『金額』を分ける計算です。高いリターンを競っても、元本が小さければ利益額は限られます。例えば元本100万円で運用利回りが年1ポイント上がる効果は、単純計算で年1万円。一方、毎月1万円を追加で回せれば年間の入金額は12万円になります。入金は利益ではありませんが、資産形成の初期には資産残高を増やす主要な要因になり得ます。逆に元本が大きくなるほど、1ポイントの差や手数料の影響も大きくなります。大切なのは、常に節約を優先するということではなく、自分の資産規模では何に時間をかける効果が大きいかを考えることです。投稿の50%や5%は比較例であり、達成可能な利回りの約束ではありません。
FEATURED POSTS
年間配当予想136円の内訳は、普通配当116円と創立100周年の記念配当20円です。会社開示では中間配当に20円を加え、期末予想58円は据え置いています。つまり、今回の予想修正をそのまま『本業の利益成長で普通配当が20円増えた』とは読めません。一方、前期の年間実績は106円なので、普通配当116円にも前期からの増加はあります。『前回予想からの増配』と『前期実績からの増配』では中身が異なるわけです。翌期の受取額を考える際は136円を無条件に延長せず、記念分を除いた水準と会社の次の方針を分けて見ると、見かけの利回りに惑わされにくくなります。翌期に必ず116円へ戻ると決まったわけでもありません。
数年後に必ず使う教育資金と、使う時期を決めていない長期資金では、取れるリスクが違います。株式の長期的な成長を期待できても、必要な時期に下落していれば待てないからです。添付の個人向け国債『変動10』の1.95%は、初回に適用される税引前の年率で、10年間ずっと固定ではありません。原則として発行から1年間は中途換金できず、その後の換金にも直前2回分の利子を基にする調整額があります。『10年』だから満期まで使えないわけではない一方、いつでも同じ条件で引き出せる預金とも異なります。まず近く使うお金を分け、その残りで価格変動に耐えられる期間を考える。株式か債券かの優劣より、資金の目的との組み合わせが論点です。長期なら株式一択という部分は投稿者の見解で、すべての人に適するわけではありません。
上場廃止という言葉には、経営悪化だけでなく、買収や経営陣による非公開化も含まれます。現金による買収なら、売却した株主には再投資できる資金が戻るため、残る銘柄へ向かう可能性がある、というのが投稿の仮説です。ただし会社の数が減ることと、市場で売買できる株式の金額が減ることは同じではありません。大型1社と小型1社では時価総額が違い、新規上場や増資も供給を変えます。戻ったお金が国内の中小型株に再投資されるとも限りません。添付図の128社は9月4日時点の上場廃止数であり、本文の77社減は年末から8月末までの上場会社数の純減です。期間も集計対象も違う二つの数字を混同せず、実際の買収金額や資金の行き先まで見て初めて、需給改善の強さを考えられます。
決算短信では、2026年7月期の売上高99.08億円、営業利益10.09億円に対し、翌期は118.49億円、14.18億円を予想しています。売上より利益の伸びが大きく、営業利益率は約10.2%から約12.0%へ高まる計算です。ただ、株主にとってもう一段大事なのが1株当たりの数字。純利益は30.0%増の予想でも、1株当たり利益は実績97.99円に対し予想92.23円です。自己株式の処分などで株数が増え、翌期予想には8月末の第三者割当増資も反映されるため、会社全体の増益と1株利益の増加は一致しません。『原発関連で増益』だけで評価せず、利益率の改善と株数の変化を同時に見る必要があります。翌期の数字は会社予想であり、実績ではありません。
日本語訳
9月のニューヨーク連銀製造業景況指数は7.6に低下。予想は15.0、前回は20.6でした。新規受注は前回の17.3から2.0へ低下、出荷は11.7からマイナス3.2へ低下。仕入れ価格は58.6から63.1へ上昇し、雇用は9.3から10.6へ上昇しました。
解説
景況指数が下がったことと、生産活動が縮小したことは同じではありません。この調査は改善した企業の割合から悪化した企業の割合を引いた指数で、7.6は依然プラスです。NY連銀も、活動は拡大したものの前月ほど力強くない、と説明しています。一方、新規受注が2.0まで弱まり、出荷はマイナスなのに、仕入れ価格は63.1へ上昇しました。企業にとっては、販売数量を伸ばしにくいなかでコストが上がる組み合わせです。注目点は『景気が弱いから物価もすぐ落ち着く』とは限らないこと。決算では売上高だけでなく、値上げがどれだけ通るか、粗利益率が保てるかを見る意味が増します。ただしニューヨーク州の地域調査であり、米国全体の製造業や景気後退を一回の結果で判定する指標ではありません。