米国長期リターンと最大下落・保有中の経路を比べる
Charlie Bilello@charliebilello
DAILY MARKET DIGEST
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$NVDA おそらく、今の株式市場で最も重要なチャートです……。 MOATの線は、これ以上ないほど正確で明瞭です。 強気派はここで反発させないと、厳しいことになります。 https://t.co/oUYOBibih1
NVIDIAの日足では、2025年4月の安値から引いた上昇線に、過去2回の反発と今回の接近が描かれています。直近の表示価格は210.96ドル。本人が問うているのは、同じ線の近辺で3回目の反発が起きるか、それとも支えを失うかです。図のMOATはトレンド線の呼称で、事業の競争優位を意味する「経済的な堀」の分析ではありません。 支持線は、以前に買いが優勢になった価格の位置を結ぶものです。しかし、過去にそこで反発した事実と、今回も買いが入るという予想は別です。線に到達した時点では、値ごろ感からの買いと、直近の下落に伴う売りがぶつかっています。反発したかどうかを価格で確認して初めて、過去の支持が今回も機能したかを判断できます。 次に同じ型の図を見たら、線を買う理由にするだけでなく、どの価格推移なら想定を見直すかも確認してください。図は10月23日までの価格で、右端の将来の目盛は予想実績ではありません。線の引き方には裁量があり、この図には出来高による裏付けはありません。
日本を本拠地とするブラジルETFがあり、今日は平均を上回る出来高で15%下落しています。すごいチャートです。実際、中道・右派政権への期待で上がった分以上に売り込まれています。つまり、$EWZは大荒れの一日になりそうです。 https://t.co/dPLE7e2TKa
図は日本上場のブラジル株ETF、1325の約1か月の価格です。政権への期待で上がったあと、最新値277.7円は図の基準293.7円を下回りました。本人が注目するのは、イベント前の期待で得た上げ幅を、その後の反落が打ち消した関係です。材料の良し悪しだけでなく、株価が先にどれだけ期待を織り込んだかを見る例になります。 本文の「今日15%安」と、画面の「-5.45%」は異なる比較です。後者は9月25日の基準から最新値までの変化で、直前日の価格からの下落率ではありません。同じチャートに二つの下落率があっても、分母と期間が違えば矛盾しません。株価の反応を比べる際は、イベント前日だけでなく、期待が高まり始めた位置まで戻ると、上昇の何割を失ったのかが分かります。 米国のEWZへの言及は、この投稿時点での本人の見通しです。1325はボベスパ指数を円換算した商品、EWZはMSCI Brazil 25/50を対象とするドル建て商品なので、日本での15%安をそのまま米国での下落率には置き換えられません。出来高が平均以上という主張も、添付図には出来高欄がなく独立には再計算できません。 参考:1325の対象指数 https://nextfunds.jp/lineup/1325/ / EWZの商品情報 https://www.ishares.com/us/products/239612/ishares-msci-brazil-capped-etf
市場に供給される見込みの計算能力に、あまりにも関心が集中しています。その設備投資全体を正当化するために必要な売上高に対して、売上に大きな隔たりがあることには、十分な注意が払われていません。情報提供:@ulf_huse https://t.co/h2yuwyhMZF
青は年間のAI設備投資、橙は年末の計算能力に対応して必要になると仮定した年間売上高です。2026年の橙は約8,380億〜1兆480億ドルに対し、緑の売上見積りは約2,000億〜2,200億ドル。同じ年でも、およそ4〜5倍の開きがあります。設備が大量に供給されることと、それに見合う顧客の支払いが生まれることを分けた図です。 橙の棒は、世界の稼働能力に1GW当たり年間200億〜250億ドルの売上を掛ける仮定から作られています。能力を増やせば必要売上も増えますが、実際の売上は利用率や単価に左右されます。設備の増設計画だけを追うと、需要家がいくら支払い、その収入で費用や投資負担をどれだけ賄えるかが抜け落ちます。ここでは、業界全体の供給と収益化の規模が比較されています。 次にAIの投資計画を見たら、GWの伸びと一緒に、利用率・単価・売上の前提が実績に近づいているかを確認できます。緑の見出しにActualとあっても、脚注では2026年末の推定であり、10月時点の確定実績ではありません。また、年間投資額と年間換算売上は別の量で、棒が同じ高さになれば投資回収が完了するという意味ではありません。
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添付の短信では、信越ポリマーの中間売上高は643.25億円、前年同期比14.4%増。一方、営業利益は93.54億円で31.6%増えています。売上より利益の伸びが大きいのは、単に販売量が増えたかだけでなく、売上のうちどれだけ利益として残るようになったかを見る手掛かりです。 本文は半導体関連の精密成形品に加え、住環境・生活資材の利益拡大を取り上げています。会社資料では、精密成形品の営業利益は67.27億円、住環境・生活資材は16.32億円。後者の利益は109%増ですが、利益の絶対額は前者が大きいままです。伸び率が高い部門と、全社利益を大きく支える部門を分けると、「AI関連だから好調」という一言より、収益の中身が分かります。 次の決算でも、部門別の利益額と伸び率、全社の営業利益と最終利益を並べると、改善がどこから来たかを追えます。今回は純利益の伸びが11.2%にとどまり、営業段階と同じ勢いではありません。会社資料では営業外の為替差損4.64億円も確認でき、事業の稼ぐ力と為替等の影響を分けて読む必要があります。 参考:会社発行の2027年3月期中間決算短信 https://www.shinpoly.co.jp/ja/ir/release/auto_20261026555690/pdfFile.pdf
添付の4枚は、メタプラネット、QPSホールディングス、PostPrime、キオクシアの価格推移です。大相場の高値から大きく下げたあとも、戻りが限られたり、反発後に再び下がったりしています。「高値よりずいぶん安い」という感覚だけでは、下落が終わったかを判断できないことが、具体的な経路として示されています。 過去の高値は、その時点の期待と売買で付いた価格です。利益や資産価値から求めた適正価格とは限りません。たとえば、上昇時の成長期待が見直されれば、高値から半分になっても、以前と同じ前提で割安を論じることはできません。反発も、事業価値の再評価なのか、急落後の短い買い戻しなのかで意味が違います。図の戻りと再下落は、値幅だけで判断する難しさを示す材料です。 次に人気株の大幅安を見たら、高値からの距離と、現在の利益見通しや評価根拠を別々に確認すると、値ごろ感を割安と取り違えにくくなります。4図は週足・月足、1年・2年が混在するため、線の傾きをそのまま比較できません。この図だけで4社の企業価値や、本人の配当投資の優位性まで証明されるわけではありません。
鈴茂器工の表では、通期の売上予想は175.80億円から176.65億円へ0.5%増える一方、営業利益予想は10億円から14.5億円へ45%増えています。この45%は前年実績からの成長率ではなく、前回予想からの修正幅です。小幅な売上修正と大幅な利益修正を分けて読むことが、まず必要になります。 本人が挙げるコメ価格の落ち着きは、設備メーカー自身の材料費よりも、顧客である飲食店の投資余力に関わる話です。人手不足で省力化したくても、食材費の負担が大きければロボット購入を先送りすることがあります。その圧力が緩むと、以前からあった省力化需要が設備の注文に結び付きやすくなります。顧客のコスト環境から設備需要へ至る経路を示す投稿です。 次に設備メーカーの上方修正を見たら、顧客が設備を必要とする理由と、実際に購入できる余力の両方を確認してください。ただし、今回の利益修正すべてをコメ価格だけで説明することはできません。会社の全資料では、海外向けの動き、自社製品の構成や価格改定の効果も説明されており、売上の量と利益の残り方を合わせて見る必要があります。 参考:会社発行の予想修正資料・2〜3ページ(配信コピー) https://tdnet-pdf.kabutan.jp/20261026/140120261026555757.pdf
本文はAnthropicの2026年上期について、売上162.9億ドルに対し最終損失が807.5億ドルに膨らんだ一方、営業損失は6.9億ドルだったと整理しています。差の大部分は転換社債・SAFE等の公正価値変動による非現金費用です。最終赤字の見出しだけを読んで、同じ額の現金が事業から流出したと捉えると、収益力と資金繰りを取り違えます。 もう一つの比較は、売上とAI計算処理・インフラ費用の伸びです。SEC資料では、前年上期の売上約11.63億ドルに対し同費用は23.34億ドルで、比率は201%。今回は売上162.86億ドル、費用89.45億ドルで55%に下がっています。利用の増加に伴って費用自体は増えても、売上の方が速く増えれば、残りの売上で他の費用を賄う余地は広がります。本文の採算改善という指摘は、この関係として読めます。 次にAI企業の決算を見るときも、成長率だけでなく計算コストの売上比率と、損益のどの段階に費用が出ているかを確認できます。株式報酬を除いた利益がプラスになることだけでは、キャッシュフローの黒字を証明できません。実際の資金収支は別表で確認する必要があり、将来のインフラ支払いも残ります。IPO価格がまだ定まらないため、この改善だけで株式の割安・割高までは判断できません。 参考:AnthropicのSEC提出Form S-1、業績比較・計算コスト・資金収支 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/2130357/000162828026067168/anthropicpbc-sx1.htm
日本語訳
「株式投資でお金を増やす本当の鍵は、怖くなって株を手放してしまわないことです。」—ピーター・リンチ https://t.co/WZXWvgXNd4
解説
左は10年間で経験した最大の下落、右は同じ10年間の配当込みリターンです。たとえばNVIDIAはリターンが13,490%に達する一方、高値から66%下がる局面もありました。SPYも313%上昇するまでの間に34%の下落を経験しています。大きな最終利益と、保有中の大きな損失は両立する、という比較です。 最大下落は、その期間の高値から安値までの落差です。10年後の損益とは測っているものが違います。企業の成長が続いても、期待の剥落や市場全体の売りで株価は途中で大きく下がり得ます。将来の上昇率だけを見て投資額を決めると、その成果に至る途中で保有を続けられなくなることがあります。図では、多くの個別株が指数より深い下落を経験した点も読み取れます。 次に長期の好成績を見たら、終点の倍率と途中の下落幅を一緒に確認すると、自分が取れるリスクとのずれを点検できます。図は2026年9月30日時点で、成功した銘柄を事後的に選んだ比較です。下落した株がすべて戻ることや、損失を抱えて保有し続ければ報われることを示すものではありません。